百日紅、アヌシー国際アニメーション映画祭審査員賞受賞!
フランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭で、原恵一監督の監督作品「百日紅」が審査員賞を受賞しました!
「花とアリス殺人事件」をはじめ、日本からも多くの作品がノミネートしました。
百日紅は、公開から国内外から注目の集まっている作品なので、今回の受賞は驚くべきものでもない気がするのですが、高い評価を得ているようですね。
この審査員賞は、準グランプリにあたるそうです。
ちなみにグランプリは、ベルギー、カナダ、フランスの共同制作作品、「Avril et le Monde truque(原題)」が受賞。
百日紅 ~Miss HOKUSAI~
監督:原 恵一さん 原作:杉浦 日向子さん「百日紅」 脚本:丸尾 みほさん
声優陣は、杏をはじめ、麻生久美子、高良健吾などそうそうたる豪華キャストが集結。
Story
美しくも奇妙な江戸を生きる一人の天才、浮世絵師・お栄。
父であり師匠でもある葛飾北斎や、その弟子たちとともににぎやかな日々を送る。
吉原、火事、妖怪騒ぎ、様々な浮世...
23歳の若き天才浮世絵師、江戸に恋して、浮世を描く。
男女の恋愛やちょっとした事件、そのすべてを楽しみ、江戸で生きる人は人生を謳歌している。
その中で生きる主人公のお栄の凛としつつも、ちょっと頑固で不器用な生き方は、とてもリアルで誰かの日常を覗いた気分になる。
原作を書いている杉浦日向子さんは、江戸風俗文化を研究しているだけあり、江戸の浮世をしっかりとえがいた作品になっている。
日常の中に、1つの事件が起こって、滴が落ちたように波紋が広がる。
無理やり面白いイベントや狙った流れの感じは抑えられ、ナチュラルな日常と非日常の交錯が体験できます。
歴史ものですが、堅苦しくなくこざっぱりしたアニメ映画だなという印象です。
豪華キャストを集めたわりに、世間の注目度や認知度が低めなのかなと思いますが、日常系ストーリー好きにはちょうどいいアニメ長編作品かもしれません。
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