コロナ関連フェイクニュースでトイレットペーパーが品薄に。買い占め騒動をまとめてみた。

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デマ注意報!「コロナの影響でトイレットペーパーがなくなる?」はフェイクニュース

Twitterからデマが拡散したとされる今回のトイレットペーパー買い占め騒動。
26日からSNS上で「トイレットペーパー品薄になりそう。製造元が中国です。早めに購入しておいた方が良いかも。」といった情報が流れたのがデマ元とされています。

これに対し、日本家庭紙工業会は「トイレットペーパー98%日本製で、買い占めたりしなければなくなることはない。」と発表。報道番組でも過剰な買い占めはしないように呼びかけられました。

直近では香港でも同様のニュースがSNS上で広まり、トイレットペーパーが買い占められました。遡ると、2018年の台湾やオイルショックの日本でも起こったトイレットペーパーの買い占め。今回は、コロナの影響によって起きたトイレットペーパー買い占め騒動について、全国の状況やなぜ起こったかを見ていきたいと思います。

マスクとは原料が違う!大丈夫だと思う3つの理由「落ち着いてください。きっと大丈夫です。」

先ほどもお伝えしたとおり、日本家庭紙工業会によると、「トイレットペーパー98%日本製で、買い占めたりしなければなくなることはない。」と言われています。

・マスクとは原料が違う

ちなみに「トイレットペーパーとマスクは原料が一緒だ」という誤解も一因と言われていますが、トイレットペーパーの原料はパルプで、マスクの原料は不織布です。マスクの生産によって、トイレットペーパーの生産に影響が出ることはありません。

・原料であるパルプの輸出国は中国ではない

「でも、原料の輸出国が中国だと今後供給がとまるんじゃ・・・」そんな不安な気持ち、わかります。ですが、アメリカやカナダからの輸入が大きい割合を占めているので、コロナウイルスによる影響はそこまで大きくないでしょう。

・十分な在庫があるので、一時的に棚から消えても入荷する可能性が高い

日本家庭紙工業会によれば、「国内のメーカーは通常どおりの生産を行っており、供給量は十分にある。一時的に買い占められても、トイレットペーパーの在庫がなくなることはない。」としています。

棚から消えたトイレットペーパー!全国の現状

Twitter発信のフェイクニュースの現状をTwitterで検索し、簡単にまとめてみました。

26日 徐々にフェイクニュース拡散 トイレットペーパーを買い始める人が増える
27日 熊本市、川崎、横浜などで買い占め 在庫が棚から消え、ニュースになる
28日 東京都内にも買い占めの波が来る 転売やーさん達が活動開始
    生理用品やおむつ、猫の砂(?)、冷凍食品も品薄に

28日現在も、デマであるという情報は拡散されているものの、買う人は増えているようです。「九州から始まった」という噂もありますが、26日頃からネット上で拡散し、全国各地で徐々に起きました。特に熊本県ではトイレットペーパーが店頭から消えた店舗が多く、報道で多く取り上げられていますが、同じ頃に神奈川県や愛知県でも同様の騒動が起こっていたようです。

関東地方のコストコでは、搬入口で1会員1個までの制限付きで会員証提示してから渡すというシステムでトイレットペーパーを販売し、長蛇の列ができたという情報もありました。
トイレットペーパーの買い占めから始まった騒動ですが、生理用品やおむつ、さらに全国休校に伴って冷凍食品が品薄になっている地域もあるようですね。

トイレットペーパー買い占めの心理

1973年(昭和48年)にオイルショックによる物資不足が噂され、集団パニック状態でトイレットペーパーを買い占める事件がありました。最近では、大震災や大型台風の時にコンビニやスーパーから生活用品や食品が急激になくなり、品薄になったニュースも記憶に新しいかと思います。

非常事態が起きて不安な状態で、フェイクニュースやデマが流れると、「有事なのだから物資を確保しなければ。」「品薄になるのが心配だし、念のため買っておこう。」と日常を守るために普段とは違う行動をし始めます。

初期の買い占めが起きると品薄になり、品薄になると「念のため」と一般消費者も買いだめをし、騒動として認知されます。これが報道されることにより、「トイレットペーパーがなくなる」はガセとわかっていても、「品切れが続いたら困る」「うちの地域でも他の人が買い占めたら困る」と他の地域でも買い占めが広がるという構造になっています。

・入荷時期を知らせる
・供給側の団体が保有する在庫数を公開する
・早急に十分な在庫を入荷する
以上のような対応で、物資が十分にあると認知されればパニックは収束するでしょう。
しかし、実際は小売店側の資金力や経営上の問題で対応が難しい場合もあるかと思います。

買い占める人を馬鹿にする「呆れちゃうぜ」マウンティングの蔓延

Twitter上ではフェイクニュースであるということが拡散される一方で、買い占めた人や集団パニックに対する「バカばかりだ」等の卑下する発言が蔓延しています。

集団パニック・集団心理というのは、知性とは関係なく、「その状況で平常通り行動できる人はニュースを知らない人だった」とさえ言われるほどです。
もちろん冷静になるべきですし、本当に必要な人に物が行き届かなくなるのは問題で、フェイクニュースだという事実は拡散するべきです。

でも、「バカばかりだ」「恥ずかしい」という発言は建設的な批判でもないし、相手を下げて自分を優位に持ってくる感じが透けて見えて知性マウンティングのように見えました。

集団パニックにがっかりするのもわかった、バカだなーと思うのもわからなくはない。

ただ、千葉県や熊本県では被災した時のトラウマが残っていて、物資不足に敏感に反応した方も居るのではないかと思います。
「安心してください」と言われても恐怖や不安が手放せない方がいるのも理解し、その上でフェイクニュースに騙されない方法や安心できる方法を考えていきたいですよね。

早く騒動も収束し、この「呆れちゃうぜ」マウンティングも収まることを祈るばかりです。

トイレットペーパーない状況での最終手段

個人的なおすすめは「水で流す」です!!
(タイのトイレ形式。ちょっとめんどくさいでしょうが、爽快。)

あとは、とにかく紙(キッチンペーパー、ルーズリーフ、新聞紙、元恋人との思い出の手紙など)で拭く。

このようになくても、ギリいける気がするのでアイデアを出し合って乗り切りましょう。笑

おわり!

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